ここ千2:展示ページ

・エンブーサ
正しくはエンプーサ。
ギリシアの吸血鬼。雌蟷螂の怪物。モルモーと共にヘカテーに仕えるとされる。

・モルモ
正しくはモルモー。
ギリシアの吸血鬼。元は女王だったが、子を失って狂化したとされる。しかし基本的に穏やかで、お化けみたいな存在。

・ズメウ
ルーマニアのドラゴン、もしくは竜人。トランシルヴァニアの怪異かつ、ルーマニアの吸血鬼伝承と混同されているため、本編ドラルクの『竜の一族』の元ネタはたぶんこいつだ。違ったらメンゴ!

・トリウィア
ヘカテーのこと。三叉路の女神。
トリウィア自体は「十字路の」という意味だが、ヘカテー本人は三面三体である。十字路を見つめるには一体足りないんじゃないか。司ってるのもだいたい三つずつだし。
ちなみに、ディアーナ(=アルテミス)もトリウィアと呼ばれているし、こっちは神殿が三叉路にあるらしい。

・ヴコドラク
ユーゴスラヴィアの吸血鬼。ヴルコドラクとも。人狼の吸血鬼。
恐ろしいって漠然と言われるけど、実際なにができるって情報はないタイプの人。人?
「人間から変じる」という点で、吸血鬼と人狼は近い。

・クルースニク
スロベニアの吸血鬼退治人。
あくまでも人間だが、白い動物に変身することができる。白い羊膜に包まれて生まれてくるので、生まれた瞬間それとわかる。
本編ヒナイチは嘘予告にて、三巻・一五巻にそれぞれクルースニクだという描写がある。三巻ですでに明確になっているってことは、読切時代にヒナイチの構想があったとしたら……。
余談:二巻一五死柱の時点で「ヒナイチはペンギンが怖い」という設定も出ている。早くない? 多分読切ヒナイチもペンギンが怖いのだろう。

・クドラク
スロベニアの吸血鬼。
黒い羊膜に包まれて生まれてきたり、赤い羊膜に包まれて生まれてきたりする。なのに変身するのは黒い獣である。クルースニクと対にするにあたって、紅白にするか白黒にするか、どっちかにしてほしい。
というわけで、今回は黒に統一しました。エンモルを紅白にしちゃったから
クルースニクは嘘予告でちょいちょい出るけど、でもクドラクの描写はない。
誰? ドラウスは白い狼だしな……。じゃあドラウスもクルースニクじゃん。

・ノスフェラトゥ
存在しない吸血鬼。ノスフェラートゥとも。
ルーマニアの吸血鬼、をドイツの人が二次創作したヤツなので、ルーマニアにそんな吸血鬼はいない。ただし本来は悪意ではなく、きちんと『吸血鬼ドラキュラ』が原作だよー、と明記してある。誤解されがち。

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